日本情報デザイン学会設立趣意書

情報デザイン(Information Design)とは、情報学、デザイン学を幅広く架橋し、教育・研究と実務・実践の両方を相補的に含む超学際的な領域です。今日、デザインとは、単に視覚的な美醜だけではなく、思考・手法・経営・政治など、社会の至る所で求められています。その中でも、情報デザインとは「わかりやすさのデザイン」とも言われ、今日、私たちの生活のあらゆる場面でそのスキルが求められています。
私たち情報デザイン学会は、「情報デザイン」の定義を以下のように定めています。

      1. 我々に何らかの意味を伝える情報を
      2. 実用面などを考慮して、
      3. 具体的に設計(デザイン)する技術

今日、情報デザインが対象とする領域は無限に広がっています。数理科学、社会学、経済学、組織論、ヒューマンインタフェース、表現工学、人間工学、認知科学、人工知能、人工生命、メタバース・・・等々、文理芸工を複合的に架橋しています。もちろん、大学などの研究者のみによって取り組まれるようなものではなく、企業人、クリエイターなど、産学が連携してその可能性が模索されています。

日本情報デザイン学会(Japan Society for Information Design:JSID)は、情報デザインに関する、理論的・実践的・芸術的など、ジャンルや分野/専門を超えた幅広いアプローチから、情報デザインについての理解や研究を深めてゆく実践的学術団体です。

2019年2月20日