日本情報デザイン学会 会則

日本情報デザイン学会 会則

1. 学会名称

本会は日本情報デザイン学会と称する。本会の英文表記はJapan Society for Information Design(JSID)とする。

2. 所在地

本会の所在地(主たる事務所の所在地)は代表理事が就任時に定める。

3. 目的

本会は情報デザイン学に関する研究を推進し、広く情報デザインの理論・実務全般の向上に寄与することを目的とする。

4. 事業

4.1.事業年度

本会の事業年度は、毎年4月1日から翌年3月31日までとする。

4.2.事業内容

本会は次の事業を行う。

      1. 学術大会の開催
      2. 会員相互の親睦や情報交換
      3. 研究発表会、講演会、勉強会、セミナー等の開催
      4. 論文誌・会誌・会報等の編集と発行
      5. 国際会議の主催や海外研究機関との連携事業
      6. 情報デザインに関わる資格の認定
      7. その他本会の目的を達成するのに必要な事業
      8. 会員

5.1. 会員の条件

本会の会員は、情報デザインについて学術的、創作的、実務的関心と共通の関心と問題意識をもち、本会の会則に賛同する個人・団体とする。

5.2. 会員の種別

会員には 研究者会員・一般会員・学生会員・団体会員・名誉会員の4種類を置く。

      1. 研究者会員
      2. 研究者以外の会員
        • クリエイター会員
        • 一般会員
        • 学生会員
      3. 団体会員
      • 団体会員A(企業・営利団体)
      • 団体会員B(自治体・非営利団体)
      1. 名誉会員

なお、学生会員は在学期間をすぎた時点で正会員へと移行する。

5.2.1 研究者会員の規定

研究者会員とは、以下のいづれかに当てはまるものを指す。

      1. 大学院・大学・大学校・短期大学・高等専門学校等、高等教育機関に教員あるいは研究者として勤務する者。常勤・非常勤・特任等の種別は問わない。
      2. 自治体・企業・法人等において、修士号以上の学位を有し、研究の職に携わり、勤務する者でその実績を証明できるもの。
      3. 博士号あるいは修士号の学位(分野は問わないが、専門職学位は除く)を保有し、3編以上の著書や論文・研究報告等を執筆し、公表した実績を有する者。
5.2.2クリエイター会員の規定

クリエイター会員とは、以下のいづれかに当てはまるものを指す。

      1. アート、デザイン、芸術等のクリエイティブ分野において、十分な活動実績と継続的な活動実態を有すると認められる者。
      2. アート、デザイン、芸術等のクリエイティブ分野において、対外的な作品公表(個展・グループ展・企画展等は問わない)の経験や出版などの実績を有すると認められる者。
5.2.3一般会員の規定

研究者以外の会員(一般会員)とは、以下のすべてに当てはまるものを指す。

      1. 本学会の趣旨に賛同するもの。
      2. 研究者会員・クリエイター会員・学生会員の条件に適合しないもの。
5.2.3 学生会員の規定

学生会員A(大学院生)とは、以下のいづれかに当てはまるものを指す。

      1. 大学院・大学/短期大学の学生・高等専門学校/専門学校/高等学校に正規に在籍する者。
      2. 大学院博士後期課程(博士課程)を満期退学し、且つ研究者会員・クリエイター会員・一般会員の資格を満たさないもの。
5.2.4 団体会員の規定

団体会員は、法人格の有無を問わず、団体・組織として入会するもの指す。団体会員は以下の2種類とする。

      1. 団体会員A(企業・営利団体)
      2. 団体会員B(自治体・非営利団体)※学会費は無償とします。
5.2.6 名誉会員

名誉会員とは以下のいづれかに当てはまるものを指す。

      1. 本会の貢献にし、理事会にて名誉会員・フェローの称号を受けたもの
      2. 本会が指名した者。

5.3名誉称号

本会は、名誉称号を定め、授与することができる。名誉称号は以下とする。

      1. 名誉会員:本会への顕著な貢献が認めらた者。
      2. フェロー:研究者として、情報デザインへの発展に顕著な貢献が認められた者。
      3. 役員

6.1. 役員の種別と理事会

本会には以下を学会の役員とする。役員により理事会を構成する。役員の任期は2年とし、再任を妨げない。やむを得ない事情により解任・辞職をした場合は、一ヶ月以内に後任者を決定しなければならない。

      1. 代表理事1名
      2. 理事5名以上
      3. 監事1名以上

6.2. 役員の選任

      1. 理事は、正会員の選挙により選出する。任期は2年(4月1日から翌々年3月31日)とし、再任は妨げない。
      2. 代表理事は、会員の選挙で選ばれた理事の互選によって候補者を定め、経営委員会の諮問の上、決定する。
      3. 監事は、理事会が理事以外の会員に委嘱して定める。任期は1年(4月1日から翌年3月31日)とし、再任は妨げない。
      4. 役員は、役員会の承認を経て、辞任・解任することができる。
      5. 役員の選挙は、日本情報デザイン学会役員選挙規定に従う。

6.3. 役員会

      1. 役員会は年1回以上開催しなければならない。
      2. 役員会は、委任を含めた役員の半数以上により成立する。
      3. 役員会は委任状により出席を代替し、意見を提出することができる。

6.4.情報デザイン学会経営委員会

理事会構成員のうちの3名以上をもって情報デザイン学会経営委員会を構成する。

      1. 経営委員会は、理事会の諮問機関とし、学会に指示・指導する権限を持ち、必要に応じ理事会に意思決定参画し、学会の健全な運営に寄与する。
      2. 経営委員会は、やむを得ない事情により理事会の尋常な開催が困難となった場合に、代表理事の決定に基づき、理事会の権限を停止することができる。
      3. 経営委員会は、合理的で客観的な評価に基づき、不健全であると判断された代表理事を解任し、理事会の総意に基づき一時的に理事長の権限を代替することができる。
      4. 経営会委員の任免、任期等は別途規則を定める。

経営会委員会は必要に応じ、代表理事が招集し、開催する。年に1回以上は開催しなければならい。

7.入会と退会

7.1.入会

指定の入会申請書を作成し、事務局に提出し、年会費の入金が確認された後に、理事会での承認を経て、入会とする。

7.2.退会

退会の意思を示す事項を記載し、事務局にメール等で連絡後、事務局の受理・確認の後、理事会の承認を経て、退会となる。年会費の未納、本会の名誉を貶める言動、学術研究団体のメンバーとしてふさわしくないと判断された会員は、理事会の審議をへて、除籍処分となる場合がある。退会者は理事会の承認後、再度の入会(復帰)することができる。除籍者は本会への再度の入会申請を出すことはできない。

年度途中の退会であっても、会費等の返金はしない。

8.入会金・会費

8.1. 入会金

入会金は、当面徴取はしない。入会金が必要となった場合、その徴取の開始時期・金額については、理事会において決定する。(2023年10月現在)

8.2. 会費

本学会々員は種別に応じ、以下の年会費を負担する。

      1. 正会員 5,000円/年額
      2. 学生会員1,000円/年額
      3. 団体会員10,000円/年額 ※非営利団体・自治体等は無償
      4. 名誉称号授与者 無償
      5. 会員総会

本会は必要に応じ、会員総会を開催することができる。

会員総会は、開催決定時にオンライン/オフラインかの実施方法について理事会が定める。会員総会の議長は役員会の議を経て任命する。

 9.支部

本会は、3名以上の会員により、地方支部を結成することができる。支部の結成は、代表者が幹事会に申請し、受理・承認されることで成立する。

10.学会公認資格の認定

10.1. 情報デザイナー資格

本会は、日本情報デザイン学会による「情報デザイナー」の資格を授与することができる。

情報デザイナーは学会の定めるところにより、クリエイティブ領域の専門性を認定し、以下の等級に分けられる。

      1. 一級 情報デザイナー
      2. 二級 情報デザイナー
      3. 三級 情報デザイナー

一級および二級デザイン技能士資格保持者は「認定 情報デザイナー」の称号を名乗ることができる。公認 情報デザイナー資格および称号等の授与に関しては、別に「公認 情報デザイナー規定」を定める。

10.2. 情報アーキテクト資格

本会は、日本情報デザイン学会による「情報アーキテクト」の資格を授与することができる。

情報デザイナーは学会の定めるところにより、システム設計領域の専門性を認定し、以下の等級に分けられる。

      1. 一級 情報アーキテクト
      2. 二級 情報アーキテクト
      3. 三級 情報アーキテクト

一級および二級アーキテクト資格保持者は「認定 情報アーキテクト」の称号を名乗ることができる。公認 情報デザイナー資格および称号等の授与に関しては、別に「公認 情報デザイナー規定」を定める。

11.その他

規約に記載されていない事項については、理事会運営会議の合議により、別に定める。

附則

本会則は、2021年(令和3年)4月1日より施行する。

研究不正への対応(研究倫理委員会規定)

研究不正への対応(研究倫理委員会規定)

1.研究不正のガイドライン

情報デザイン学会では、本会が主催・発行するあらゆる研究活動(国際会議・研究会・論文誌・研究報告等)における研究不正に対し、文部科学省の定める「研究活動の不正行為等の定義」に準拠し、厳正に対処する。

      • 研究活動の不正行為への対応のガイドラインについて(文部科学省・平成18年8月8日 科学技術・学術審議会研究活動の不正行為に関する特別委員会)

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu12/houkoku/06082316.htm

2.研究不正の基準

文部科学省のガイドライに従い、情報デザインを専門とする本学会としては、以下の不正に対して厳しく対処・対応する。

      1. 捏造(存在しないデータや研究結果を作成・創作すること)
      2. 改ざん(事実とは異なるようにデータや研究結果を変更・編集すること)
      3. 盗用(他人の研究成果・データ・文章・概念・理論などを不正に利用すること)
      4. 二重投稿(既存の論文と大部分が同一の内容・文章等で構成される論文を異なる学会や媒体に投稿・発表すること)
      5. 不正引用(第三者のデータや文章、研究結果を正しい手続き・方法を経ずに自分の論文で利用すること)
      6. 無許可投稿(私文書偽造。共同研究者・共同著者等、関係者の許可なく論文を投稿・発表すること)
      7. その他(本会が不正と認めたもの)

3. 通報・公表と再発防止

      1. 不正が疑われる事案が発生した場合は、研究倫理委員会の判断により、速やかに事故調査委員会を設置し、事実の確認と把握に努める。
      2. 事故調査委員会は調査の結果を研究倫理委員長に報告する。
      3. 自己調査委員は研究倫理委員長が任命する。
      4. 不正が発覚した場合は、未遂・既遂を問わず、本会研究倫理委員会による調査を行い、関係機関への通報・情報共有するなど、再発防止に努める。
      5. 悪質と判断された場合は、その事由を公表することがある。

4. 会員への指導と処分

会員の研究不正に対し、本学会では、以下の指導と処分を行う。

      1. 厳重注意:本会研究不正委員長名による文書による処分。
      2. 譴責:本会理事会名による文書による処分。
      3. 会員資格停止:期間を定めて会員資格を停止する。
      4. 退会処分:本会からの退会を命ずる。
      5. 除名処分:本会より除名し、以後の本会関連事業等への参加や復籍は許可されない。

5. 非会員への対応

非会員による学会・国際会議・研究会・論文誌への不正な投稿に対して、本学会では、以下の対応を行い、アカデミズム汚染を予防に尽力する。

      1. 事実調査の上、関係機関等への通報、情報共有を徹底し、再発防止に務める。
      2. 本学会の関連学会・会議・国際会議等への投稿を禁ずる。
      3. 著作権侵害、私文書偽造、詐欺罪、名誉毀損など悪質な場合は、法的な手続きを取る場合がある。

(2024年10月1日・修正)

(2021年4月1日・研究倫理委員会)

【研究不正調査に関するフロー】

【研究不正に関する情報】

こちら「研究不正を許しません!」をご覧ください。便利な情報の集約を進めています。

助成金・競争的資金・顕彰

研究助成・競争的資金

情報デザイン学会・研究助成

情報デザイン学会では、情報デザイン研究・実践の発展に期する優秀な研究計画に対し、1年間の期限を設けた研究助成をいたします。

  • 助成対象:情報デザイン学会正会員
  • 助成人数:若干名
  • 助成金額:最大50万円
  • 申請方法:公募(正会員は理事一名からの推薦を受けてください。理事会員は推薦は不要です)
  • 応募スケジュール:2025年助成は、2024年12月頃に発表いたします。

情報デザイン学会・学術貢献助成

情報デザイン学会では、情報デザイン学会の発展に貢献に対し、さらなる貢献・尽力を期待し、1年間の期限を設けた学術貢献助成をいたします。

    • 助成対象:情報デザイン学会正会員
    • 助成人数:若干名
    • 助成金額:最大30万円
    • 申請方法:会員からの推薦による。公募ではなく、推挙された該当者(グループも可)を理事会にて審査の上、決定いたします。
    • 推薦スケジュール:2025年助成は、2021年1月頃に発表いたします。

表彰・顕彰

顕彰・表彰

  • 学会論文賞(Best Paper Award):国際会議、各種研究会、論文誌などで、最も高い評価を受けた論文に対して与えられる賞。年間若干名。
  • 学会発表賞(Best Presentation Award):国際会議、各種研究会、論文誌などで、最も高い評価を受けたプレゼンテーションに対して与えられる賞。
  • 学生論文賞(Best Student Paper Award):国際会議、各種研究会、論文誌などで、最も高い評価を受けた学生(社会人大学院生は除く)論文に対して与えられる賞。
  • 学生発表賞(Best Student Presentation Award):国際会議、各種研究会、論文誌などで、最も高い評価を受けた学生(社会人大学院生は除く)発表に対して与えられる賞。
  • ヤングプレゼンター表彰(Young Presentar Award):2国際会議、各種研究会、論文誌などで、高い評価を得た論文・発表のうち、26歳以下の著者・発表者に対して与えられる賞。

学会誌等編集委員会規程

学会誌等編集委員会規程

第1条(総則)

この規則は、日本情報デザイン学会 学会誌編集委員会(以下、編集委員会という)が、学術雑誌・会誌・学術大会プロシーディングス(以下、学会誌等という)を安定して信頼性の高い学術雑誌として発行するために必要な事項を定めることを目的とする。

第2条(編集委員会の構成)

      1. 編集委員会は、理事会が指名する編集委員長(1名)、副編集委員長(2名以内)および編集委員(若干名)により構成される。人数は定めないが、学会誌等の刊行に支障のない人数とし、理事会がその都度定める。
      2. 編集委員長は、外部有識者による編集委員を、編集委員総数の過半数に満ちない人数の範囲内で指名することができる。
      3. 編集委員の任期は原則2年間とし、再任は妨げない。

第3条(編集委員会の業務)

編集委員会は,下記の事項に関するすべての事項について立案・審議する.

      1. 学会誌等の企画・刊行。編集に関する事項
      2. 学会誌等の投稿規定・執筆要領の策定に関する事項
      3. 投稿論文・記事等の受付、審査および掲載に関する事項
      4. 査読者の選定および掲載可否に関する事項
      5. その他、編集委員会が行う適当と考えられる事項

第4条(編集委員会の開催)

編集委員会の会議は学術誌等の刊行にあわせて行うが、原則として、年2回以上は開催する。

第5条(規約の変更)

本規約の改定は理事会において行い、出席者の3分の2以上の賛成決議を得なければならない.

(附則)

本規約は2021年4月1日の日本情報デザイン学会編集委員会・準備会 において作成され、2021年5月1日の理事会にて承認された。

(2021年4月1日・編集委員会)

論文査読規則

論文査読規則

  1. 本学会が出版する論文・研究報告(紙媒体・オンラインともに)の類は全て外部を含めた複数の審査員による査読を経て、掲載・出版される。
  2. 無査読論文、無査読発表等は一切許可していない。ただし、学会が依頼する招待論文に関してはその限りではない。
  3. 本規則は、支部・部局における論文にも同様に適用される。
  4. 査読は「ブラインド査読」を採用する。全ての査読者は、著者・投稿者と異なる所属機関であることを原則とする。
  5. 査読の条件は以下に定める。
      • 学術誌の論文(ショートレター含む):3名以上の査読者による。
      • 学術報告・研究報告・アブストラクト:2名以上の査読者による。
  1. 査読者は自分が共著者に加わっている論文を査読することはできない。

より詳しい査読プロセスは学会誌サイト(http://www.ijaimd.net/?p=10)により定める。

(2021年4月1日・編集委員会)

役員・各種委員・支部

役員一覧(2023.4〜2025.3)

理事 小島一成(近畿大学) 博士
理事 新谷虎松(名古屋工業大学)博士
理事 范 自然(静岡理工科大学)博士
理事 藤田光治(東洋英和女学院大学)博士
理事 藤本貴之(東洋大学) 博士
理事 松尾徳朗(東京都公立大学法人 産業技術大学院大学)博士
理事 村田和也(鹿児島女子短期大学)博士
理事 根本大志(高知県立大学) 博士
理事 山下倫範(立正大学)博士
監事 李 雪貞(帝京平成大学)博士

国際会議ICAIMD2025 Conference Committee (任期2024.4-2025.3)

  • Program Chair:Prof./Dr. Taishi Nemoto (University of Kochi)※任期2024.4-2025.3

編集委員会

  • 委員長:藤田光治(東洋英和女学院大学)※任期には役員に準ずる

研究倫理委員会

  • 委員長:根本大志 (高知県立大学)※任期には役員に準ずる

地方支部

  • 関東支部:支部長・藤本貴之(東洋大学)※任期は支部で決定する
  • 東海支部:支部長・范自然(静岡理工科大学)※任期は支部で決定する
  • 九州四国支部:支部長・小島一成(近畿大学)※任期は支部で決定する